今から40年ほど前に、「エーゲ海に捧ぐ」という映画があったのですが、
そのポスターに映っていた背景の建物に大変衝撃を受け、
私は、大学に進学する時に建築学科を目指すことになりました。
そして、大学在学中にギリシャを2回旅するのですが、その私の原点となった
「エーゲ海に捧ぐ」の建物がどこの島なのか分からなかったので、
その光景を目にすることはできませんでした。
その島はアテネの近くでは無いということが分かっただけでした。
「エーゲ海に捧ぐ」のポスターの光景が、サントリーニ島ということが分かったのは、
それからずいぶん経ってからです。(インターネットのおかげでしょう)
そして、先日やっと念願のサントリーニ島に行くことができました。
行く前の期待度が高いと、実際行ったときのガッカリ感が大きいのが通常ですが、
サントリーニ島は、期待を裏切るどころか、もう一度行ってみたい!と思わせる場所でした。
「時代を超えたデザインのすばらしさ」、「希少性」、「おいしい料理」、「絶景」・・・・・・・
こういう好条件が全部そろっている観光地は他に無いと思います。
島は、大きく2つのエリア、「庶民的なフィラ」、「高級感のイア」に分かれていて、
それぞれにどこととってもフォトジェニックです。
町を歩き回るのは、アップダウンが激しくかなりの運動量なのですが、
あまりにもワクワクして、気づいたたら2万4千歩も歩いていました。
ここもミコノス島と同じく、どうやって建てたのだろうと思われる
なぞの建築物だらけで、本当にミステリアスな町です。
1956年に大噴火があり、今の町はそれ以降に建てられたものだそうで、
築60年ほどなのでしょうが、図面なんて作成せずに全部現場施工じゃないか、
と推測します。
20数年前にギリシャに行ったとき、「ギリシャ料理はおいしくない」という印象を
持ったのですが、今回は全く違いました。
自分の舌が大人になったのか、ギリシャ料理が進化したのか、
何を食べても美味しい!
ただ一品がものすごい量なので、種類を多く頼むことができなくて残念でした。
今回くまなく歩きまわったものの、あまりの混雑で「イア」の夕日を見ることを
断念しました。これが心残りです。
健脚のうちに必ず再訪したいと思います。
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