神奈川工科大学で、定期的に見学会をやっています。日時についてはホームページをご参照ください。
下はKAIT工房(ラボ)の様子です。学生さんが研究をしているのを遠目で見学することができます。
冬場は太陽光がたくさん入り暖かいのですが、夏場は死にそうに暑いとのことでした。
下が「KAIT広場」。設計は石上純也建築設計事務所。
柱のない大空間(南北82m、東西55m、床面積4100㎡)。出入り口は3か所。高さは2.2~2.8m。天井開口は59個あり、1辺が1.8~3m。鉄板の温度変化による伸縮により、天井高が20cmほど変化するそうです。
斜面の最大高低差は約5m。透水性アスファルトが敷き詰められており、雨水は瞬時に吸収され床の下を流れ、床面は常にドライな状態が保たれているとのこと。
ここに施設概要を転記しておきます。
「風景のような建築」「空間の内部に地平線のようなものを作りたかった」と言うのが建築家、石上純也氏の構想。人々が地べたに座り憩う、イタリア・シエナのカンボ広場を実測し、ほぼ同じ傾斜を取り入れた床面。傾斜がついたその床面の上には柱が1本もなく、59箇所の開口部がある天井が浮かぶように存在する。晴れていれば光が差し込み、天気や時間によって、その光の濃淡が変化。雨の日にはシャワーのように雨水が流れ込む。
1枚屋根となっている天井は、厚さ12mmの鉄板を現場で溶接し、断熱、耐震、風圧対策のため、鉄板の上に透水性アスファルトを約30mm敷き詰めている。屋根の荷重は約580トンあり、そのすべてを外周の壁(鋼材)と基礎部分(基礎杭83本、アースアンカー54本)で受け止めている。
学生たちはここで好きな場所に腰掛けたり、寝転んだり、思いのまま時間を過ごすことができる。居るだけでリラックスし、より自分の考えに潜り、空間がもたらす他にない感覚から新たな発想が刺激される。決まったことは一切なく、学生は自由な発想で、さまざまな活動を生み出していくことができる。
写真で見てもCGの未来風景のようです。見学してもこの構造がよく理解できませんでした💦
これは実際行って体感するしかない建造物です。
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