黒部~生地

富山県

黒部といえば、トロッコと宇奈月温泉以外何もない印象ですが、だからこそ空いている穴場スポットがあります。

YKKセンターパーク

ファスナーで有名なYKKが運営している「丸屋根展示館」があり無料で見学できます。
ここには、創業者吉田忠雄の歩みや、YKKのものづくりの歴史、今後の変遷などが学べます。
たかがファスナー、されどファスナー、とても奥が深いです。1957年からは建材の分野にも手を広げ、
(YKKAP)商品の広がりは留まるところを知りません。
YKKは東京で創業したのですが、戦時中の空襲で社屋が消失したのを機に吉田忠雄の故郷で再開することになったそうです。黒部の豊富な水が工場運営に最適と言われる意味は、工場の稼働によって生じた熱を放出することが必要になるのですが、通常海の奥深くまで掘って熱を放出するところ、水の豊富な黒部ならば、かなり浅いところまでで放出しきれるということで、かなりローコストになるらしいです。
黒部~生地にはYKKの工場、住宅、寮、商業施設がたくさんあり、どれも画期的な建物です。
名古屋のトヨタのような印象です。

屋内の写真撮影は、YKKタウンとカフェラウンジだけです。

黒部市総合公園

個人的な投稿で恐縮です。この公園にある体育館と公衆トイレは私が30年ほど前に設計事務所にいたころ、設計に携わったものです。特に公衆トイレは私1人の作品なので特に思い出深いものとなっております。

当時鈴木エドワードにインスパイア―されたデザインで、廃墟のような意匠なんですが30年経った今本当に廃墟になっていました!( ´艸`)

i-TOWN

YKKAPの独身寮です。みかんぐみ設計。

杉の木とガルバリウム鋼板の組み合わせが今っぽくておしゃれです。敷地は外に開かれており、犬の散歩の人が普通に中を歩いてました。
通路の庇はしっかりとつくられていて、雪が降った際に、近隣の住民が行き来しやすいようになっています。

各部屋は約11畳のフローリング貼りの単身者用のワンルームになっています。玄関を開けると自転車やアウトドア遊具、個人用の洗濯乾燥機置き場として利用できる広めの土間スペースがあります。木製の机、椅子、ベッドなどは備え付けです。全戸、南北に窓を設け、窓を開ければ風が抜ける設計。全熱交換器を南北の壁に設置して夏季、冬季の室内換気に配慮しているそうです。中庭の植栽木も広葉樹を採用し、春夏は葉が茂り日陰をつくり、秋冬は葉が落ち日射を得られるようにし、夏涼しく冬温かくすることで省エネルギーを実現しています。

Reiwa Pancake

黒部駅の目の前にK-HALLという建物があり、そこにパンケーキ屋さんがあります。
私はあまりパンケーキが好きではないのですが、ここのパンケーキは絶品でした。注文を受けてからつくるので多少待たされますが、本当においしいです。もっちり、ふわっとしています。

生地温泉 たなかや

黒部の宿を調べていると、ほとんどが宇奈月温泉なのですが、少し外れた場所にレビューの良い宿を見つけました。それが「たなかや」です。
外観はかなり老朽化していて不安になったのですが、着くなり旅館の方々の手厚いもてなしが待っていました!内観も昭和レトロで、懐かしさがこみ上げてきました。
客室はゆったりとしていて、どこの部屋からも庭園が臨めます。

そして、この宿の最大の強みであるお食事!

いくつか撮りそこないましたが、かなりボリュームありました。私は少食の方ですが、ほぼ完食です。

とにかく、接客と食事が素晴らしく建物の老朽化をカバーできるクオリティでした。

コメント