直島は、多数の美術館や屋外アートがありますが、古民家を利用したアートも見逃せません。
下記の古民家を回ってきました。(説明文はチケット案内から抜粋しました)
「家プロジェクト」は、直島・本村地区において展開するアートプロジェクトです。本村は戦国時代から現在に至るまで島の政治的宗教的役割を担う地区であり、古い家屋には400年を超えるものもあります。ここに点在していた空き家を改修しアーチストが空間そのものを作品化しました。現在も生活が営まれる地域を歩きながら、歴史や文化、人々などとの様々な出会いが楽しめます。
- 開館時間 10:00~16:30 ※南寺最終入館16:15 15分ごとの入れ替え制 ※護王神社の本殿と拝殿はいつでも鑑賞、参拝可能
- 休館日 月曜日 ※ただし、祝日の場合開館、翌日休館
- 鑑賞料 1,050円(「きんざ」をのぞく6軒)※ワンサイトチケット 420円(「きんざ」をのぞ1軒のみ)※15歳以下無料
碁会所/須田悦弘「碁会所」という名称は、かつてこの場所に島の若者たちが集まり、碁を楽しんでいたことに由来しています。須田悦弘は、建物内の椿と庭の椿、作品が点在する空間と一点のみおかれた空間を対比させ、彫刻と建物からなる作品と作り上げました。
右が竹のみの部屋
南寺/ジェームス・タレル 安藤忠雄(設計)
「南寺」はかつてこの場所にあった寺の通称から名づけられました。安藤忠雄設計の木造建築内にあるジェームス・タレルの作品は、暗闇の中で感覚が研ぎ澄まされ、次第に光が見えてくる体験をそのものを作品化しています。※15分ごとの完全入れ替え制です。
真っ暗な空間は進むのが怖かったです。しばらくすると目が慣れてきて光が見えるのですが、見え始めるのが他の方々より遅くて焦りました。若い方々は目が慣れてくるとスムーズに移動していましたが、私は、ぼんやりと見える中で転んだら大変と思い、ぎこちなく動いてました。
きんざ/内藤礼
写真撮影は、一切不可なので、ベネッセアートサイトからの写真と説明を載せます。
「きんざ」の建物は築200年超の小さな家屋でした。屋根や柱などの構造はそのままに伝統的な技術を使いつつも、家屋そのものが外壁も含め作品化されています。内藤礼が、すでにそこにあった時間と自然の関係性に、ほんの少し手を加えることによって新たな空間を創出しています。この作品は完全予約制で、ひとりずつ内部に入り作品を鑑賞します。
中はうす暗く、円形の座に腰掛けて鑑賞します。アシンメトリーな柱梁が建物を支えており、前方上部にアクリルのような大きな筒が見えます。床の四隅にガラスのような玉が配置されています。
少しでも柵からのぞき込めばセンサーが鳴る、という説明のためあまり近寄ってみませんでした。15分が持ち時間なのですが、何もやることがなくて10分以内に出てきてしまいました。
護王神社/杉本博司
「護王神社」は、江戸時代から続く神社を杉本博司の設計により再建したものです。古い建築様式に基づく社殿と古墳を思わせる地下の石室が、ガラスの会談で結ばれています。古代より続く日本人の心性が、杉本独自の解釈も文字絵表現されています。
角屋/宮島達男
「角屋」は築約200年の家屋を改修して作られました。島の方々の手で決められたスピードで動く125のデジタルカウンターを配置した「sea of Time ’98」等の作品から、歴史や個人の中に流れる時間を感じることのできる場となっています。(動画撮影不可です。)
石橋/千住博
かつての製塩業を営んでいた石橋邸を、千住博の作品空間として再建、千住が瀬戸内海の風景に触発されて描いた襖絵を中心に、母屋と庭が一体となった「空の庭」と、蔵の中で自然光のもと鑑賞する「ザ・フォールズ」が公開されています。
はいしゃ/大竹伸朗
かつて歯科医院兼住居であった建物を、大竹伸朗がまるごと作品化しました。建物に廃船部品や鉄塔など様々なものを取り付け、壁や床にペインティングやコラージュを施すことで「夢の記憶」を辿るプロセスを形にしようとしています。
おまけ
The Naoshima Plan 「水」The Water
直島・本村地区の古い町並みから読み取った、「風」や「水」という動く素材自体が有する美のみならず、それらを大切に隣接する家に受け渡すコミュニティの在り方に美を見出し、旧家の改修を通してその2つの美を浮かびあがらせた。
本村地区の家屋の象徴である南北の続き間を顕在化させ、豊富な井戸水を湛える水盤を設置。風の吹き抜ける桟敷で水盤に足をつければ、直島の「動く素材」を目でも肌でも感じることができる。水の価値の再評価と、これからの付き合い方を考える場である。
私が訪れた時は、足を付けている人は皆無でした。説明もなかったので、水が汚れるからあまり足をつけて欲しくないのではないか、と思ってしまいました。
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