練馬区立美術館で行われている平田晃久の展覧会に行きました。
今年台湾に行く際、名建築を調べていて初めて平田晃久の建築を知りました。
この建築展で彼の作品が思いのほか多いのに驚きました。まさに今「旬」の建築家ですね。彼の作品は、どれもまず空間がインパクトがあります。
平田晃久の建築のテーマは、「建築とは『からまりしろ』をつくること」です。『からまりしろ』とは
「絡まる」+「余白」ということらしいです。はっきりと形作られる空間領域とは異なり、「ふわふわとした隙間の錯綜」、つまりはあらゆる物質の傍らとも言える領域の重なりを指します。
それは人間世界に限ったことではなく、植物、動物、異なる時空の分かなども含んだ広義での生命体との共有可能性を探る試みでもあり、人間が狭い意味での「人間」から自由になる未来に向けた試みでもあると言います。
集合住宅は外観しか見ることができませんが、カプセルホテルの9thシリーズは竹橋、赤坂、水道橋、浅草、浜松町、半蔵門にあり、4000円位から宿泊できるようです。
外観も内観も興味深い建物ばかりなので、公共建築は是非訪れてみたいものです。
2022年に日本建築学会賞を受賞した「太田市美術館・図書館」をはじめ、最近では原宿ハラカドも大注目されています。今後もプロジェクトは国内や台北市でめじろ押しです。
その1つにこの練馬区立美術館の建て替えもあります。図書館と一体化し、コンセプトは「21世紀の富士塚/アートの雲/本の山」。練馬に古くから存在する「富士塚」をテーマに「美術と本」を街や人々とつなぐ場として構想されています。
最後にエントランスの公園に鎮座する動物たちがかわいいです。これは残して欲しい気がします。
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