(※2016年7月の記事です)
熱海の温泉宿で、星野リゾートを選ぶ決め手となったのが、
海を眺めるテラス「青海テラス」です。
このフォトジェニックな佇まいにとても惹かれたのです。
たいてい写真は最大限に綺麗に撮れているものが出回っているため、
実際実物を目の当たりにすると幻滅する場合が多いですね。
「青海テラス」の場合は、どうかというと、一見ちょっと落胆するのですが、
宿に泊まってコンセプトを理解すると、写真通りの美しい景観に見えます。
そのコンセプトというのは、(私が勝手に解釈したのですが
)
自然美の最大演出、
つまり景観を楽しむための演出、
建物はそれ自体が目立たぬよう自然に寄り添うように建てられているのです。
たとえば、温泉に通じる急な階段。
人間優先の世の中にあってこの息があがってしまうほどの
急な階段はなかなか風情があります。
隈健吾設計の温泉も同様です。
旅行者のレビューを見ると、「イマイチだった」というものが多いけど、
ハッキリ言って建築を知らない人の評価ですね。
この半露天温泉は、建物自体のフォルムを誇張を最小限に抑え、
自然の景観を楽しむことを主体に設計されたことが、
手にとるように実感できますよ
「青海テラス」の話に戻りますが、
ここからの景観は、朝も昼も晩も違った顔をしていて
非常に趣深いです。
ごろーんとソファに横になったりして、非常にリラックスできます。
アイスキャンディーやお茶は24時間飲食できますが、
昼過ぎから、飲み物やかき氷のサービスも始まります。
かき氷を食べる機会を逸したのが悔やまれます。
星野リゾートは拡大路線で、地域によって特色のある宿泊施設を
運営していて維持が大変だと思います。
近いうちに他の星野リゾートも是非体験したいですね。
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