シンガポールのシンボル、「マリーナベイ・サンズ」。 写真や映像では何度も見ていましたが、実際に1泊してみて一番印象に残ったのは、「見れば見るほど、一体どうやって建っているんだ……?」と思わされる、そのあまりにも複雑で凄まじい建築構造でした。
今回は、実際に泊まってみて感じた建築としての面白さと、現地での滞在体験をレポートします!


1. 異次元の構造美。3つのタワーと「空中庭園」の秘密
遠目から見ても異彩を放つマリーナベイ・サンズですが、近くで見上げれば見上げるほど、その複雑さに圧倒されます。
- 驚異の傾斜角度: 3つのタワー(ホテル棟)の最高傾斜角は最大52度。ピサの斜塔(約4度)と比べても、どれほど無茶な(そして美しい)デザインかが分かります。東側の「脚」と西側の「脚」が途中で合体してひとつのタワーになるアーチ状の構造は、現場での施工精度を想像するだけで気が遠くなります。
- 上に載る巨大な船「サンズ・スカイパーク」: 3つのタワーの頂上を跨ぐように載っているのが、長さ約340m(東京タワーを横にしたより長い!)の空中庭園です。タワーはそれぞれ風や荷重で微妙に揺れ方が異なるため、上の船とタワーの接合部には複雑な可動関節のような技術が使われているのだとか。
まさに、現代土木・建築技術の粋を集めた「巨体メカ」のような建築です。
2. 空いているプールと、地下フードコートまでの「大航海」
滞在中の天気はあいにくの曇り空。 「青空じゃないのは残念……」と思いきや、これが大正解でした。日差しが柔らかいおかげで快適で、何よりあの有名なインフィニティプールが驚くほど空いていたのです! ビル群を見下ろしながらゆったりと水に浮かぶ時間は、まさに至福でした。
一方、建物内はそのスケール感ゆえの苦労も(笑)。 ホテル内のレストランはお値段が張るため、地下の巨大ショッピングモール内にあるフードコート(ラサプラ・マスターズ)へ向かったのですが……とにかく遠い! タワーから地下へ降り、端から端まで歩く距離はちょっとした「大航海」。建物の巨大さを足の裏で痛感することになりました。



3. 最終夜「CÉ LA VI」でのスコールと、スタッフの好判断
滞在最後の夜は、最上階57階にあるレストラン「CÉ LA VI(セラヴィ)」へ。 最高の夜景を楽しもうと「テラス席(屋外)」を事前に指定して予約していたのですが、案内されたのはなぜか屋根のある室内寄りの席。


「せっかく指定したのに……」と少しガッカリしていたのですが、食事を始めてしばらくすると、外は突然の激しいスコール(大雨)に!
もしテラス席に座っていたら、料理もろとも濡れネズミになるところでした。 スタッフの「これは降るな」という経験に基づいた判断のおかげで、私たちは濡れずに快適に食事を楽しむことができました。最初は疑ってごめんなさい、そしてナイス判断!







まとめ:見る角度で表情を変える、巨大な「生き物」のような建築
最初は単なる高級カジノリゾートだと思っていましたが、滞在を終えて感じたのは「これは建築好きにはたまらない超巨大な芸術作品だ」ということでした。



部屋からの素晴らしい見晴らしはもちろん、構造の複雑さ、内部のダイナミックな吹き抜け空間、そしてスコールという自然と建築の調和(?)まで、五感で楽しめる最高の滞在になりました。
シンガポールに行かれる際は、ぜひ「この建物、どうやって支えられているんだろう?」という視点でも眺めてみてください!





