青森の芸術探訪旅、続いて訪れたのは青森県立美術館です。
お目当ては、私自身大ファンである青森出身のアーティスト・奈良美智さんの作品たち。白を基調とした洗練された館内に、彼女/彼の独特な世界観が広がる空間は、ファンにとってまさに至福のひとときでした。






アートにたどり着くまでの「プロセス」を楽しむ建築
この美術館の面白さは、そのユニークで入り組んだ構造にもあります。
特に名物の巨大立体作品「あおもり犬」が立つエリアへのアクセスは、なかなか複雑で迷路のよう。「どこから行くのだろう?」と順路を辿りながら進む感覚そのものが、探検のようでワクワクさせられます。

また、もう一つの野外作品「森の子」との出会いも印象的でした。 館内の「cafe 4匹の猫」で過ごしていた際、窓の外にふと見えたのが「森の子」の頭の部分。そこから「あそこは何だろう?」と気になって調べてみたところ、屋外の展示空間「八角堂(はっかくどう)」の存在を知り、無事に鑑賞することができました。

目当ての作品に直接たどり着くのではなく、建築を巡り、発見しながら出会う——“アートにたどり着くまでのプロセスそのものもアート”だと感じさせてくれる体験でした。
圧巻のアレコホールと、甘酸っぱい記憶が蘇る企画展
奈良美智さんの作品以外にも、心揺さぶられる展示がたくさんありました。


- シャガールの巨大舞台背景画(アレコホール): 展示室の入口付近にある吹き抜けの大空間には、マルク・シャガールによるバレエ『アレコ』の背景画がなんと4点も展示されています。そのスケール感と美しさには息をのむほど圧倒されました。
- 企画展:消しゴム版画作家・ナンシー関展: 訪れた時に開催されていたのが、青森出身の消しゴム版画作家・ナンシー関さんの展覧会。彼女の毒と愛のある作品や独特の視点を前にすると、自分の若い頃の記憶が一気に鮮明に蘇り、とても深く、懐かしく鑑賞することができました。


「cafe 4匹の猫」でのランチと、可愛いエコバッグ
鑑賞の合間には、館内カフェ「cafe 4匹の猫」でランチタイム。 名物のカレーを美味しくいただき、鑑賞の余韻に浸りました。



また、ミュージアムショップの品揃えも素晴らしく、普段はあまり衝動買いをしない私なのですが、あまりの可愛さに思わずエコバッグを購入してしまいました!この旅の大切な思い出の品になりそうです。

おわりに
青森県立美術館は、作品そのものの魅力はもちろん、土のトレンチ(溝)とホワイトキューブが交差する建築構造や、そこに配置された作品との偶然の出会いも含めて、全身でアートを体感できる最高の空間でした。



青森の豊かなアート文化に触れ、心もお腹も満たされる大満足の訪問となりました。

